がんの治療にもおこなわれるコロイドヨード療法。気になるのが副作用です。すでに抗がん剤などを使っており、強い副作用がある治療法ではハードルが高くあきらめてしまいますよね。
コロイドヨード療法には、副作用があるのかどうか、あるのであればどのような副作用があるのかについてご紹介します。
コロイドヨードには副作用があるのか?
コロイドヨードには、副作用があるとされています。ただしそのどれもが身体にダメージを与えたり、体力がすごく奪われてしまったりするものではありません。(※医師によってはこの副作用を好転反応と捉える医師も居ます。)
好転反応(こうてんはんのう)とは、治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。反応の程度はさまざまである。
この副作用の少なさをメリットと考え、がん治療中であれば抗がん剤治療や放射線治療による副作用に悩まされている患者さんがそれと並行してコロイドヨード療法を受けることもあります。
コロイドヨードの副作用はどのようなものなのか?
- 発熱、体温上昇:0.5~1度上昇
- 皮膚の発疹
- 病巣や転移リンパ節の痛み
- 腫瘍マーカーの一時的な上昇
コロイドヨードを服用することでおこる副作用の1つに発熱の症状があります。コロイドヨード療法を受けているときに、0.5℃~1℃程度の体温上昇は知られておりコロイドヨードの効果だと捉えられています。体温を上げることで自然治癒力を高めることができるのです。この体温上昇の反応が強く出ると、副作用と捉えられることになります。
ほかに局所の疼痛という副作用もおこります。これはコロイドヨードががんに作用し、がん細胞が壊れる際におこる痛みだといわれています。そのためこの痛みはがんのある場所で感じられます。
副作用があってもコロイドヨード療法をがん治療の際に選ぶ理由
コロイドヨード療法はがん治療の代替療法として知られています。ここでいうがんの代替療法とは手術や抗がん剤治療、放射線療法にかわってコロイドヨード療法をおこなうという意味です。また、手術後、抗がん剤治療を受けている際に並行してコロイドヨード療法をおこなう方もいます。
特に抗がん剤治療を中止し、コロイドヨード療法をおこなう方がいます。その理由の一つに抗がん剤による副作用で身体が大きなダメージを受けてしまい、治療継続が難しい場合に副作用の少ないコロイドヨード療法をおこなうのです。
まとめ
コロイドヨードには副作用がおこることもありますが、いずれも少ない場合が多く、また一過性のものがほとんどだといわれています。副作用の強く出てしまう治療で身体がダメージを受けてしまっている場合には、代替となるコロイドヨード療法をおこなうことで治療を継続できる方もいるのではないでしょうか?